紙の裁断とは?

皆さん、普段なじみのある「紙のサイズ」はA4とかB4などの
JIS規格で定められたサイズだと思いますが、
紙のサイズって元々はA4やB4とかのサイズではないって
ご存知でしたか??紙のサイズって色々ありますがコピー用紙にある
A4とかB4、大きいモノでもポスターや包装紙だと思います。

製紙メーカーさんは、大きいロール状の紙から需要に応じて約1㎡の紙を最終製品として生産しています。
その1㎡ぐらいの紙をわれわれ紙問屋が、大量に紙を使う印刷会社から
少部数の印刷物を製作する民間企業、家庭用プリンターや工作などで使う個人まで、それぞれのご要望に応じて「断裁」を行っています。
そこで今回は、約1㎡の紙がどのような機械で断裁され、
どのような工程を経てお客様のご要望している商品になっていくかを
ご紹介したいと思います。

<断裁機の紹介>


これが紙を断裁する時に使用している断裁機です。
毎日大量の紙を様々なサイズに断裁をしています。

<工程①>


この断裁機に大きいサイズの紙を載せて断裁していきます。
ちなみにこの時は625mm×880mmサイズの紙を
312mm×440mmに断裁していきます。
紙は一気に1,000枚載せています。

<工程②>


紙を台に乗せた後に奥まで押し込み手前から断裁します。
この時に紙を抑え込む力は約2t!!
もちろん指や手が挟まれば・・・要注意です。

<工程③>


この写真は625mm×880mmを312mm×440mmに
断裁した後の写真です。

断裁する時の刃も1m超えの刃で、週に何度も研いで使用します。
断裁する時もまた抑え込むときと同じで・・・要注意です!!!
<工程④~完成>


希望サイズに断裁し終わったものを包装して出来上がり!!
この様な作業を経て、それぞれが印刷会社等で印刷機に通されるんです。
この作業をする人は断裁士と呼ばれ、
この紙のサイズならば
希望のサイズは何切りで何枚取れるかを常に計算しながら
作業をしています。
ただ注意としては、常に直角を取りながらの断裁なので
円形や菱形や台形等にはできません。

今回は断裁機によって希望のサイズに断裁するという事をご紹介しましたが、もちろんコピー用紙などの規格サイズの物を大量に生産する場合には、製紙メーカーなどで機械が自動的にカットして作られるものもあります。
皆さんのなじみのある紙のサイズは、本日ご紹介したような断裁機や断裁士が
深く関わっているのです。

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