お札の話

本、ノート、コピー用紙...
身の回りにはたくさん紙でできたものがあり、
日々目にして触れていることと思います。
そんな中でも私たちの生活で最も利用するのは「お札」ではないでしょうか。
日本のお札に世界トップクラスの偽造防止技術が取り入れられていることは、
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
いったいどんな紙を使っているのでしょうか。

日本のお札の用紙は、みつまた、アバカ(マニラ麻)などを原料としています。
みつまたは、古くから和紙の原料として使われており、
1879年に初めてお札用紙の原料として採用されてから、現在まで伝統が受け継がれています。
お札は、長年にわたって人の手から手へ渡り、機械に通され、折り畳まれ、
ときには水に濡れることもあります。
状況によって様々に扱われるお札には、強い耐久性が求められます。
日本銀行によると、お札の平均寿命は一万円券で4~5年程度、
五千円券と千円券は使用頻度が高く傷みやすいこともあって、
1~2年程度とされています。
また、お札独特の色や風合い、触ったときの独特の感触は偽造発見の第一手であり、
加えて「すき入れ(白黒すかし)」の精巧さは、
偽造に対する大きな抑止力となっています。

ちなみに海外ではプラスチック紙幣を使用している国もあります。プラスチック紙幣は汚れに強く、耐久性に優れており、偽造もしにくいといったメリットもあるようです

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